ほんとうにおいしいさくらんぼ
の特徴や旬の季節について
さくらんぼ生産量日本一山形県東根市で駒林果樹園はさくらんぼを栽培しています。さくらんぼの種類や旬の時期、おいしく食べる時期などについてご紹介します。
さくらんぼ生産量日本一山形県東根市で駒林果樹園はさくらんぼを栽培しています。さくらんぼの種類や旬の時期、おいしく食べる時期などについてご紹介します。
さくらんぼの品種は、皮が薄く甘みがあり人気の「佐藤錦」、甘みが強く実がプリッとしていて食べるとはじけるようなおいしさの「紅秀峰」、甘みも酸味もある「ナポレオン」、「紅てまり」を栽培しています。 最もリクエストが多い「佐藤錦」はオンラインショップで販売しています。
「佐藤錦」は「ナポレオン」と「黄玉(きだま)」を掛け合わせて誕生したさくらんぼです。 品種名の由来は品種が生まれた山形県東根市の佐藤錦の生みの親、佐藤さんのお名前からとっています。 佐藤錦は、山形県東根市で生まれた品種ですが、現在は全国で支持されており、さくらんぼの代表的な人気品種となりました。 佐藤錦の特徴は甘みが強く、上品な酸味があり、皮が薄くとても口当たりの良いのが特徴です。 味が濃く、口に入れた瞬間はじけるように果汁が溢れます。
さくらんぼは木で熟したものを収穫します。さくらんぼが届いたらなるべくその日のうちに召し上がっていただくのが一番おいしいです。届いてから冷蔵庫に入れて冷やしたさくらんぼはおいしいですが、一度冷やして常温に戻すと風味が損なわれます。常温か食べる直前に少し冷やすとおいしくいただけます。さくらんぼをなるべく鮮度を落とさずにお届けするために、駒林果樹園ではさくらんぼの両側に保冷剤を入れて発泡スチロール製の箱で通常便でお届けしています。
「佐藤錦」は6月中旬〜下旬に赤い実が熟し、収穫の時期を迎えます。 手でひとつひとつ摘む作業、傷や黒ずみがないか検品、LやLLなどサイズごとに分ける作業、箱に詰める作業など、さくらんぼはデリケートな果物なので傷をつけないように慎重に行います。これらは全て人の手による作業です。 収穫だけではなく栽培も敵蕾、剪定など人の手入れにより良いさくらんぼができます。さくらんぼが高価な理由のひとつは丁寧な手作業にあります。
さくらんぼの旬は初夏です。早く収穫の時期を迎える早生種の収穫期は5月下旬〜6月上旬。「日の出」「セネカ」「シャボレー」「紅さやか」があります。 中生種は6月中旬から下旬で「佐藤錦」「高砂」「山形美人」があります。晩生種は7月上旬~中旬で「ナポレオン」「紅秀峰(べにしゅうほう)」「紅てまり(べにてまり)」があります。
山形県東根市は山々に囲まれた盆地です。そのため、強風が吹きにくく、気温の日較差が大きいので果物の栽培に適しています。ほかの地域と比べると降水量は比較的少ないのもさくらんぼ栽培に向いています。駒林果樹園のさくらんぼは、山形の気候、寒暖差や風、水など自然の力を最大限にいかした露地栽培です。
山形のさくらんぼは明治7年に苗木が交付され3本の苗木を植えたのが始まりとされています。その後明治9年に300本の苗木を植え、山形さくらんぼの歴史がはじまります。同じ頃、北海道へ赴き苗木を持ち帰り、栽培を研究した井上勘兵衛さんにより栽培方法や品種の開発がすすみます。また缶詰加工や販路開拓にも貢献し、昭和30年から40年代は加工用の「ナポレオン」という品種が盛んに栽培されます。
ナポレオンは皮が固いので缶詰に加工するのに適していました。 昭和40年代ころからさくらんぼの栽培方法の研究が高まり、生食のさくらんぼの栽培が増えてきました。雨による実割れを防ぐための雨よけテントの開発、普及により佐藤錦の栽培が増えました。
参考文献「やまがたのさくらんぼのはなし」(平智.山形大学農学部果樹園芸学研究室編.2020.72p)
4月下旬、山形県は桜が開花します。桜が満開になって1週間後、さくらんぼの花が咲きます。
4月の天候が良いとマメコバチが来てさくらんぼの花粉を集めるので受粉ができ、良い実ができます。 マメコバチはさくらんぼの果樹園で冬を越します。河原などに生えている「葦(よし)」を刈り取ってきて、これを束ねて果樹園においておきます。 筒状になった葦の中に「花粉だんご」をつくり、そこにマメコバチが卵を産みます。卵からかえった幼虫は、花粉だんごを食べながら大きくなり、さなぎになって冬を越し、春に暖かくなると成虫になります。さくらんぼの花が咲くと成虫になったマメコバチがさくらんぼの花の受粉を助けます。さくらんぼの栽培は気温や天候や蜂など自然の力をいかして行われます。
さくらんぼは雨に弱いです。さくらんぼが赤く色づきはじめるころ、日本は梅雨の季節をむかえます。
さくらんぼは雨にあたると実割れします。このため、パイプハウスを設置し、屋根の部分だけにビニールを張ります。
これを雨よけハウスといいます。雨よけハウスにビニールを張る作業は毎年梅雨に入る前に行います。
さくらんぼの木がすっぽりと入るくらい高さがあります。この雨よけハウスは、収穫が終わる7月に撤去します。
また、さくらんぼが赤くなり始めるとムクドリやスズメ、カラスが実を食べます。鳥の侵入を防ぐためにネットをはります。
駒林果樹園のある東根市はこの時期、あたり一面が白い海原のようにビニール屋根の景色が広がります。 遠くに葉山、月山、鳥海山が見え、手前はどこまでも白い海のようです。この地域の風物詩と言えます。
さくらんぼの栽培方法やさくらんぼの弱点については、山形県東根市のホームページの記事に拠っています。とても丁寧に記載されていますのでぜひ元の記事もご覧ください。
> 山形県東根市のホームページ